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F1 2019 R15 シンガポールGP(決勝)

下馬評ではレッドブルが3勝目を狙うのに最適なコース、ダウンフォースの大きいメルセデスも有利。
一方、ベルギー、イタリアと高速コースで2連勝したエンジンパワー頼りのフェラーリは不利と言われていた。

 

しかし、予選でポールポジションを取ったのはシャルル・ルクレール
2位にハミルトン、3位にQ3で2回目のアタックに失敗してしまったベッテルがこの位置。
新しく持ち込んだアップグレードパーツが機能しているようだ。
4位にフェルスタッペン。有利と思われたこのコースでのこの結果は不本意
5位ボッタス、6位アルボン。ここまでがTop3チーム。
7位はサインツ、8位にリカルドが入るものの、PUの規定違反で最後尾スタート。
9位にヒュルケンベルグ。10位にノリス。
11位以下はジョビナッツィ、ガスリー、ライコネン、マグヌッセン、クビアトの順。

 

スタートは、上位陣に大きな混乱はなく、ヒュルケンベルグサインツ接触でピットインを余儀なくされ大幅に順位を落とした。
ルクレールは1分49秒台のスローペースでトップを行くが、ハミルトンもそれを責める気配は見られない。


ソフトタイヤ(C5)スタートの場合、1回ストップで走り切るにはミディアム(C4)では難しく、ソフト(約20周)→ハード(約40周想定)というのが上位陣のスタンダードなプランと予想される。
ソフトの想定周回数は約20周だが、ソフトで3周は走っているので、3~4周分はタイヤを持たせなければならない。
上位陣はそれを考慮し、スローペースでタイヤを持たせようとしている。

 

12周目、クビアトがミディアムタイヤでのスタートながらもグリップ低下に苦しみ、早くもハードタイヤに交換。

 

上位陣では19周目にベッテルとフェルスタッペンがピットイン。
丁度、ピットイン・ロスタイムの予想時間である28秒後方にスペースがあったので、そこを狙って少し早めのピットイン。

翌20周目にはルクレールとアルボンがピットイン。
ピットアウトすると、ベッテルルクレールを先行。
ベッテルはここから1分45秒台のファステストを連発。
メルセデス勢は一転オーバーカットを狙うが、ソフトタイヤでもベッテルとの差を広げることは出来ず、23周目にはボッタス、26周目にはハミルトンがピットイン。
ハミルトンはアルボンにすら先行されそうになり、ボッタスがわざとペースを落としてアルボンを抑え込んで、何とか4位で復帰。
ピットインを済ました上位勢の順位は、ベッテルルクレール、フェルスタッペン、ハミルトン、ボッタス、アルボンとなる。

 

未ピットイン勢はジョビナッツィとガスリーが1-2位。
ガスリーはハードタイヤでスタートしており、32周目に1回目のピットイン。

 

36周目、ターン8でロマン・グロージャンジョージ・ラッセル接触し、ラッセルのマシンだけがガードレールにクラッシュし、ストップ。
このレース最初のセーフティカーが入る。


41周目の再スタートはベッテルが好スタート。ルクレールに1秒以上の差を付けるが、すぐにルクレールは差を詰めDRSゾーンに入る。
しかし、ストレートで後ろにはついても、ベッテルと争うまでには近づけない。

このタイミングで上手くタイヤ交換できたのがヒュルケンベルグ
1周目に接触でハードタイヤに変えたものの、最後まで持たないのはわかっていたので、交換が必要なタイミングだったのだ。
前述のハードスタートだったガスリーと並んで、ここから有利なフレッシュのミディアムタイヤでオーバーテイクを繰り返していく。

 

43周、ペレスのマシンが止まり2回目のセーフティカー。
48周目に再開されるが、今回はルクレールが上手くベッテルの後ろに着き、僅かな差での再スタートとなるが、やはりバトルには至らない。

 

50周目、今度は1コーナーへの飛び込みでクビアトがライコネンのインを突くものの、ライコネンは虚を突かれたのか回避行動を取れずに接触
ライコネンは左フロントのアームが折れ、リタイア。
三度、セーフティカーが入る。
今度の回収は早く、52周目には再スタート。
今度はベッテルが早めの再スタートを切り、ルクレールを突き放す。

 

そのままラスト10周を走りきり、ベッテルが昨年ベルギーGP以来の優勝。
2位にはルクレールが入り、フェラーリは2017年のハンガリーGP(ベッテルライコネン)以来の1-2フィニッシュ。
3位にはフェルスタッペン。
4位にハミルトン、5位にボッタス、6位にアルボン。
7位にはマクラーレンのノリス。8位に追い上げてきたガスリー。9位にこちらも終盤追い上げたヒュルケンベルグ
10位にはアルファロメオのジョビナッツィが入った。