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2020年F1 第1戦オーストリアGP決勝

フェルスタッペン脱落

あっという間に1週間が過ぎてしまいました。
開幕戦オーストリアGPの決勝は、ポールポジションのボッタスが盤石のスタート。
2位にはフェルスタッペン。
そのままのスタートを切ったものの、徐々に離されていくフェルスタッペン。
ただ、フェルスタッペンはミディアムタイヤスタートなので、ピット戦略で逆転のチャンスもある、、、と思っていたが、10周目に電気系のトラブルでペースダウン。あっという間のリタイアとなった。

サバイバルレースの予感

18周目にはリカルドもマシントラブルでリタイア。
30度近い気温に、路面温度は50度を超え、早くもサバイバルレースの予感。
その後、ストロールもエンジンにトラブルが発生しリタイア。

メルセデス勢は昨年も高温下でパワーが出せないという問題を抱えていたが、今回も改善したとは言え、同様の問題を抱えているのかもしれない。

26周目にはハースのマグヌッセンが3コーナーで止まりきれずにストップ。
右前のブレーキがダメになってしまったらしい。
ハースは以前からブレーキトラブルが多い・・・。

ここでセーフティーカーが入ったため全車ピットイン。
ペレスのみがソフト→ミディアムへの交換。それ以外は全車ハードタイヤに交換した。

ベッテル・・・

レース再開後、サインツの後ろを走っていたベッテルが3コーナーで、インに入るとそのまま軽く接触しスピン。最後尾まで落ちてしまう。
インに入ったとは言え、オーバーテイクの意思があったようには思えず、不可解な挙動。
一昨年からの不調は相変わらず。今年いっぱいでフェラーリからの離脱が決まっているが全く吹っ切れていないようだ。

メルセデスにも襲うトラブル

レース中盤に入り、トップはボッタスのまま。2位はハミルトン。
3位にアルボン、以下、ペレス、ノリスと続いている。

このあたりから、メルセデス勢に度々ギアボックスのセンサーに問題が発生しているので、縁石を使わないようにとの無線が入る。
メルセデスの2台はペースダウンを迫られ、3位のアルボンが差を詰め始める。
これでまたレースが面白くなってきた。

連続セーフティカー

50周目にグロージャンにブレーキトラブル、そしてウィリアムズのラッセルにエンジントラブルが発生し、再びセーフティカー。
ここでレッドブルはアルボンにソフトタイヤを履かせる。3位のポジションは失ったが、それでも4位で復帰。
尚、このタイミングでノリス、ルクレールもソフトタイヤに交換している。

レースが再開されようとした55周目、最終コーナーでライコネンのタイヤが脱落。これで三度セーフティカー。
アルボンはこのセーフティーカーが入る前のギリギリのタイミングでペレスを抜き、3位を奪い返していた。

60周目にレース再開。
ソフトタイヤを活かし、アルボンがハミルトンとの差を詰め、4コーナーでアウトからハミルトンの前に出るが、接触しアルボンがスピン。
ハミルトンはそのまま走行。アルボンは最後尾まで落ちてしまった。
ハミルトンとアルボンは昨年のブラジルGPに続いての接触。新たな因縁が生まれてしまったか。
アルボンには更なる不運が襲い、68周目にはギアボックストラブルが発生。リタイアとなってしまった(結果は完走扱い)。

一方、アルボンと接触していたハミルトンには5秒のタイムペナルティ。勝利するためにはボッタスの5秒前方を、2位をキープするにも3位の5秒以上前でゴールしなければならない。

ソフトタイヤ

ソフトタイヤに替えていたルクレールが終盤にファステストラップを連発。
3位を走っていたペレスはソフト→ミディアムの戦略でタイヤが厳しくなってきており、オーバーテイク
その後ろにはやはりソフトタイヤに交換済みのマクラーレンのノリスがおり、ペレスは更に順位を落としてしまう。
ノリスは2番手を走るハミルトンとの差が5.7秒という状態でファイナルラップに入る。

結果

トップはボッタス。一度、芝刈りに出てしまったりもしたが、ポール・トゥ・ウィンで乱戦となった開幕戦を勝利した。

2位にはルクレール
開幕前テストからマシンの開発に失敗したことを公にし、予選もかろうじてQ2をクリアした現状のフェラーリにおいては望外の結果。
チェッカー直後に発した「道のりは長いけど僕たちは何だってできる!腐らずにやれば何でもできる!」という言葉が心強い。
(まさか翌週にあんな結末が待っているとは思わなかったが・・・)

そして3位はハミルトンとノリスの争い。
ファイナルラップで、ノリスが0.7秒の差を逆転、一気に4.8秒まで縮め、ハミルトンのペナルティ分を差し引き見事3位表彰台を獲得した。
ノリスはこれが初表彰台。実際に表彰台にも乗れた(チームメイトのサインツは昨年ブラジルGPで初表彰台を獲得したが、ハミルトンのペナルティによるもので表彰式が終わってから結果確定したので台には乗っていない)。

5位にはこちらもマクラーレンサインツ
6位には終盤ペースが落ちてしまったレーシングポイントのペレス。
さすがのペレスもこの高温レースでソフト→ミディアムは厳しかったか。
そして7位にはホンダ勢唯一のチェッカーを受けたガスリー(クビアトは残り2周でタイヤがバーストしリタイア)
8位には復帰初戦のオコン、9位にはジョビナッツィ、10位には接触で一度は最後尾となったベッテルが入った。
これに今回がデビュー戦であった11位のラティフィまでがチェッカーという、近年のF1では稀に見るサバイバルレースとなった。

関係者にとっては全く嬉しくないリタイヤの多いレースだが、波乱の多いレースはやはり面白い。

10位までの結果は以下の通り。
1.バルテリ・ボッタスメルセデス
2.シャルル・ルクレールフェラーリ
3.ランド・ノリス(マクラーレンルノー
4.ルイス・ハミルトンメルセデス
5.カルロス・サインツマクラーレンルノー
6.セルジオ・ペレス(レーシングポイント・メルセデス
7.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
8.エステバン・オコンルノー
9.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオフェラーリ
10.セバスチャン・ベッテルフェラーリ