F1 2021開幕!
F1 2021開幕!
2021年のF1シーズンが明ける。
今年も昨年に引き続き、新型コロナウィルスの影響を受けた中でのシーズンとなるが、現時点では全23戦開催予定。
エントリーは以下の通り。
=メルセデスAMG
44.ルイス・ハミルトン
77.バルテリ・ボッタス
=レッドブル・ホンダ
33.マックス・フェルスタッペン
11.セルジオ・ペレス
=マクラーレン
3.ダニエル・リカルド
4.ランド・ノリス
=アストンマーティン・コグニザント
18.ランス・ストロール
5.セバスチャン・ベッテル
=アルピーヌ
14.フェルナンド・アロンソ
31.エステバン・オコン
=フェラーリ
16.シャルル・ルクレール
55.カルロス・サインツ
=アルファタウリ・ホンダ
22.角田裕毅
10.ピエール・ガスリー
=アルファロメオ
7.キミ・ライコネン
99アントニオ・ジョビナッツィ
=ウラルカリ・ハース
9.ニキータ・マゼピン
47.ミック・シューマッハー
=ウィリアムズ
63.ジョージ・ラッセル
6.ニコラス・ラティフィ
チャンピオン争い
4年連続・計7回のチャンピオンを獲得しているルイス・ハミルトンが大本命のはずだが、開幕前テストの様子では、車の調子がイマイチと報じられている。
とはいえ、過去にも同じような事があったが、結局開幕してみると圧倒的な強さでチャンピオンを獲得していることがあり、やはり本命である事には変わりない。
それに次ぐのは同じマシンを駆るバルテリ・ボッタス…ではなく、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。
今年いっぱいを以てホンダがF1から撤退する事もあり、当初予定していた2022年に向けて準備していた新技術を今年のPU(パワーユニット。エンジンとは言わない)につぎ込んできており、また、昨年リアの挙動が唐突すぎると問題視されていたレッドブルのシャシーもRB16からRB16Bとなって改善された模様。
ただ、こちらも昨年は「チャンピオンを狙う」と広言していたものの、メルセデスの圧勝を許してしまった事もあり、油断はできない。
ボッタス、ペレスのセカンドドライバーは開幕前のテストを見る限り、不安を残したままの開幕となりそう。
マクラーレン
レギュレーションの変更が少なく、開発制限が厳しくなった今シーズンにPUメーカーをルノーからメルセデスに変更。
そのため、変更が許されている2箇所のトークンをPUの載せ替えに使ってしまっており、どこまで性能向上できるか不安の声もあったが、それは全くの杞憂だったようで、開幕前テストから好調のよう。
ドライバーもサインツがフェラーリに移籍し、その後任としてベテランのダニエル・リカルドが加入している。
フェラーリ
その次にはフェラーリを予想。
昨年は数十年ぶりの低迷となったが、最大の要因は一昨年のPU違反疑惑。
その内容よりも、タイミングの問題が大きく、疑惑が発覚した時点で2020年のマシン開発は進んでおり、強力なPUをアテにすると同時に、ドラッグ低減を重視しすぎた2019年の反省からドラッグを増やしてでもダウンフォースを増やす方向に振ったマシン開発が裏目に出てしまったことが最大の原因と思われる。
そのバランスを元に戻すだけでも、マシンは大幅に改善できるはず。
そしてこのチームの強みはルクレールという才能のあるドライバーがいること。
昨年もあの状況下で2回の表彰台と3回の4位を獲得しているので、今年はそれ以上の成績を残す事は固いだろう。
一方の問題点は、相変わらずのチームのマネジメント。
新加入のサインツが既に不安を漏らしており、昨年のベッテルのような状態になってしまわないかが懸念される。
アルファタウリ・ホンダ
昨年は幸運な展開もあったものの、ピエール・ガスリーがモンツァで優勝。
マシンの素性は決して悪くなく、着実に入賞してポイントを獲得できるだけの速さはありそう。
そして日本人としては、角田裕毅の加入にも期待。
さすがにデビュー年から過度な期待はしたくないものの、ヨーロッパのF3・F2を1年ずつでステップアップして、20歳でのF1デビューとなったこの成長速度、吸収力は間違いなく、これまでの日本人ドライバーの中では最も期待できると言って良いでしょう。
マシンも悪くないので、コンスタントに入賞するくらいの結果は残してもらいたいところ。
アルピーヌ
続いてルノーから名称変更したアルピーヌ。
尚、アルピーヌはルノーのスポーツカーブランド。メルセデスにとってのAMG、BMWにとってのBMW Mのような位置づけと思って良いでしょう。
そして、今年からは2度のチャンピオンドライバー、アロンソが復帰。
これは期待しない訳には・・・と思っていたのですが、開幕前のトレーニング中にアロンソが自転車事故で顔面骨折の負傷。
また、出来上がったニューマシンA521は、敢えて冷却系をPU上部に持ってきた、というものの、その膨らんだPUカバー部分の大きさは重心、空力面からも不安を感じてしまいます(エンジニアも当然気付きつつ、敢えてそういうレイアウトにしたのでしょうけど)。
アルファロメオ
ドライバーラインナップ(ライコネン、ジョビナッツィ)は昨年から変更が無く、マシンも昨年の正常進化版といった感じで、フェラーリのPUが進歩してくれた分だけチームも進歩している感じになっていると思われます。
アストンマーティン
その次になるのがレーシングポイントから改名した、アストンマーティン。
ドライバーも、ペレスに変わって4度のチャンピオンを獲得しているベッテルが加入。
もう一人は言うまでもなく、チームオーナーの息子であるランス・ストロールです。
マシンは昨年「ピンク・メルセデス」と呼ばれたほどの、ほぼメルセデスと同じマシンなので、素性は良いはずなのですが、開幕前のテストではトラブルが頻発。レギュラードライバーの中ではベッテルが最も走行距離の少ないドライバーになってしまいました。
また、フェラーリでメンタルをやられてしまっているはずのベッテルが、チーム加入直後からこのような状態になってしまい、ホントに復調できるのかというところが最大の懸念です。
ウィリアムズ
ラス2になりました。
先にウィリアムズです。
昨年途中からアメリカの投資企業、ドリルトン・キャピタルにチームを売却し、フランク、クレアの父娘がチーム経営から退いた事で、体制が大幅に変わりました。
資金面での不安も一時期ほどでは無くなりましたので、ここ数年の中では最も安定したシーズンを送れるのではないでしょうか。
そしてドライバーも昨年急遽メルセデスに呼び出されて好走を見せたラッセルの走りは今年も楽しみです。
ハース
そして最後にハース。
今年はミック・シューマッハーとマゼピンという新人2名の組み合わせ。
マシンの方も、既にチーム代表のギュンターがシーズン中の開発を行わない事を公言しており、事実上、この新人の教育のためのシーズンとなりそうな感じで、結果はあまり期待できなさそうです。
チャンピオン争いは既にハミルトンとフェルスタッペンの一騎打ちになりそうな様相ですが、その後ろはホントに大混戦となりそうです。
今年もF1楽しみましょう!