F1GP 2019 R7 CANADA(決勝)
2014年のハイブリッド型パワーユニットになってからメルセデスがそのパワーを活かした強さを見せつけ続けていたが、2019年になって様相が変わってきた。
パワー面では2018年からツインバッテリーを詰んだフェラーリがパワー面で優位となる場面が増えてきたのだ。
2019年に入りメルセデスが開幕6戦連続1-2フィニッシュを続けているが、第2戦のバーレーンではフェラーリのルクレールがレースを支配していた。しかしマシントラブルで3位に終わる。
アゼルバイジャンではルクレールは予選の単独クラッシュで下位に沈み、ベッテルは決勝でタイヤの扱いに苦しみ3位。
それ以降はスペイン、モナコとテクニカルなサーキットが続き、このカナダが久しぶりのパワーサーキット。
そして、予選では見事ベッテルが期待に応えてのポールポジション。今季初勝利に期待が高まる。
その後はハミルトンを挟んでルクレール。ボッタスは7位に沈む。
4位にはルノーのリカルドが躍進。
レッドブル・ホンダは、ガスリーが5位、フェルスタッペンはトラフィックに嵌まりアタックのタイミングを逃し11位に沈んだ。
決勝レースではスタートを決めたベッテルが独走。
26周目にピットインでミディアム→ハードにタイヤ交換する。
ベッテルを追うハミルトンは29周目にタイヤ交換。こちらもミディアム→ハード。順位は変わらず。
しかし、その後、差は徐々に縮まり、40周目あたりでは1秒以内のDRS使用可能圏内に。
そして48周目、8コーナーでベッテルがバランスを崩してコースアウト。
何とか体勢を立て直してコースに復帰するも、危うくハミルトンと接触寸前。
この動きが危険との判断で、ベッテルには5秒のペナルティが下される。
これによりハミルトンはベッテルの5秒以上離されなければ良いという楽な展開に。
結局、このまま70周目を迎えハミルトンの逆転勝利となった。
その後のゴタゴタは各種ニュースで既報の通り。
これでメルセデスは開幕7連勝。
ただし、開幕からの1-2フィニッシュは6戦で途絶えた。
ドライバーズポイントは、
ハミルトン 162
ボッタス 133
ベッテル 100
と、ハミルトン-ベッテルは既に62ポイント差。
2位のボッタスとも29点差となっており、ハミルトンの独走モードが始まりそう。