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2020年F1開幕~第1戦オーストリアGP予選~

新型コロナ問題で、当初開幕戦予定だったオーストラリアGPは、金曜日になってからまさかの中止。
様々な調整を経て、7月4日にオーストリアで無事開催されることになりました。
この状況下、無観客レースであること、そして来週も同じオーストリアレッドブルリンクで2週連続開催となります。
(2週目は同じ名前では紛らわしいので、シュタイアーマルクGPとして開催されます。シュタイアーマルクは州名。日本で例えるなら「日本GP」と「三重GP」が開催される感じです)

当初2021年から大幅にレギュレーション変更される予定だったのですが、それも延期で、2020~2021年はほぼ同じレギュレーションとなります。
かつ、F1初の予算制限ルールも導入されます。
ということは、今年を優位に過ごしたチームは来年も好調だということ。

あの暗黒時代の再来か。フェラーリ

そしてそんな中、やらかしてしまったのがフェラーリ
2月のテストから危ぶまれていましたが、今年のマシンは出来がよろしくないらしく。弱気な発言が続いていました。
しかも、エンジンも昨年の燃料流量疑惑以降、パフォーマンスを落としている感があります。

そして、ベッテル離脱問題。
当初は、両者の間で穏便に決まったようなことを言っていましたが、木曜日の会見でフェラーリ側からの一方的な通告であったことを暴露。

ベッテル、フェラーリ離脱の真相明かす「オファーも話し合いもなかった」 https://jp.motorsport.com/f1/news/vettel-surprised-by-ferrari-exit-decision-no-deal-offered/4822830/

コロナ禍以前はベッテルのフェラーリ残留が既定路線だった?「あれから全ての状況が変わってしまった」とチーム代表が説明 https://news.yahoo.co.jp/articles/c40c537e4e51c7f616b41c9ce993d164b01a9d22

今季のフェラーリは最悪な状態でシーズンを送ることが決定しました・・・(--;
案の序、予選はQ2でルクレールが10位、ベッテル11位となり、ベッテルは脱落。
Q3ではルクレールは7位となったものの、満足できる順位では無い。
アルファロメオ、ハースも下位に沈み、フェラーリエンジン勢はルクレールが最高位という惨憺たる結果に。

尚、来年はベッテルに代わり、今年はマクラーレンで走っているサインツが移籍してくることが決まっております。

チャンピオン争いの行方は?

チャンピオン争いは、このフェラーリの脱落で事実上メルセデス圧倒的有利な状態に、レッドブル・ホンダがどこまで食い下がれるか、と言うのが今シーズンの見所になるでしょう。

開幕戦の予選は、ボッタスはQ3、1回目のアタックを見事に決めてコースレコードとなる1分2秒939のタイムでポール。
2位はハミルトン。Q3の2回目のアタックはボッタスがコースオフしてしまった影響を受けてしまったかもしれないが、0.012秒足らず。

3位にフェルスタッペン。ボッタスとは0.5秒以上離れており、速さではまだ敵わないようですが、Q2を唯一ミディアムタイヤで通過しているので、昨年のような戦略を活かしての逆転勝ちを狙えるかもしれません。
(でもきっとメルセデスが強い)
アルボンは5位でした。彼にはまず着実にポイントを稼いで欲しい。

今年大躍進のチームは

なんと言ってもレーシングポイント。
2月の新車披露の時点で「ピンク・メルセデス」と呼ばれるほどに、メルセデスと酷似した車体。

元々フォースインディア時代から直線での速さには定評のあるマシン作りをしてきたチーム。
それに昨年メルセデスが強みを持っていた低速域での速さが手に入れば大躍進の可能性も、、、などと言われておりましたが、ホントにその通りに。
今回の予選は、6位にペレス(5位アルボンと全く同タイム)、9位にストロール

もう1チーム忘れてはいけないのがマクラーレン
ホンダとの(お互いに)つらい時期を乗り越え、ルノーに切り替えてもぱっとせず。

この時代の上層部をごっそり入れ替えて、アンドレアス・ザイドルがトップに立つとチームは上昇気流に。
エンジニアリング面でも、かつては小林可夢偉を表彰台に乗せたジェームス・キーが加入し、更にはマクラーレンの古株エンジニアで、フェラーリ~マノーに移籍していたパット・フライが復帰するとマシンも改善。
ドライバーも、ランド・ノリスとカルロス・サインツJr.の若い二人が躍動。
2019年はコンストラクターズ4位を獲得。最終戦には2014年以来の3位表彰台を獲得(ペナルティの関係で実際表彰台には乗っていない)

今年の開幕戦もその速さは失われておらず、ノリスが4位、8位にサインツと、今年も好調のよう。
来年はメルセデスエンジンになるので、更に期待できます。

まだ未確定な2020年の予定

今年も何だかんだ、F1は楽しめそうです。
当面気になるのは、今年のレース数が未だに未確定であること。
今のところ決まっているのは、
1.7/ 5 オーストリア
2.7/12 シュタイアーマルク(オーストリア
3.7/19 ハンガリー
4.8/ 2 イギリス
5.8/ 9 70周年記念(イギリス)
6.8/16 スペイン
7.8/30 ベルギー
8.9/ 6 イタリア
の8レースのみ。

上記以外にも、イタリアのムジェロ、イモラが候補として上がっていますが未確定です。
鈴鹿シンガポールの開催中止は決定しましたが、春に行う予定だった中国、ベトナムバーレーンはまだ延期の可能性を残しています。
あとは、9/27のロシア(ソチ)、10/25のアメリカ(オースティン)、11/1のメキシコ、11/15のブラジル、11/29のアブダビが未定です。

最低15戦は開催しないと莫大な違約金が発生する契約になっているとかで、F1が財政的に大変なことになるそうなので、イタリア以降も最低7レースは開催されることになると思われます。

とにかく新型コロナが収まれば。
でも秋から冬にかけて再び感染拡大の懸念が・・・。