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F1 2019 R9 オーストリアGP~ホンダ第4期初優勝~

これまで8戦8勝のメルセデス(ハミルトン6勝、ボッタス2勝)。
エンジンからパワーユニット化されてからは、パワーにモノを言わせた直線での速さで勝ってきたが、今年は一転、タイヤマネジメントの強さでここまで8連勝を挙げてきた。

フリー走行

そのメルセデスフリー走行から不調。
ハミルトンがフロントウィングを破損すると、FP2ではボッタスが大クラッシュ。
レッドブルも、ガスリーはフロントウィングを破損。フェルスタッペンもクラッシュでマシンを壊してしまう。
フェラーリは、ベッテルがフェルスタッペンと同じ形でコースアウトするが、ウォールまでは至らず、事なきを得る。
一方のルクレールは快調。
FP2、FP3とトップタイムを刻み、更には予選もポールポジションを獲得。
初優勝の期待が高まった。
予選2位はハミルトン、3位にフェルスタッペン。ボッタス4位。ベッテルはQ3に出走できず10位。

スタート

決勝レースはルクレール、ハミルトンが順調に飛び出すが、3位スタートのフェルスタッペンが大失敗。7位まで後退。
しかし、フェルスタッペンはここから10周目までにノリス、ライコネンを交わして5位まで挽回。

2位を走行するハミルトンは不調。
特に1コーナーの進入で何度もらしからぬミスを繰り返した挙げ句、縁石に乗り上げフロントウィングを破損(FPと合わせて2回目)
こういうときのハミルトンは上手い具合に「消える」。
全く存在感を示さずに着々と5位でゴール。とりあえず10ポイントを獲得となる。

フェルスタッペンの逆襲

そのハミルトンのウィングを含めたピット作業の間に、フェルスタッペンは4位に浮上。
タイヤはハードタイヤに交換している。
前方はベッテル、ボッタスとルクレール
ここからのフェルスタッペンは、これまでと違う走りで一気にペースアップ。
50周目にベッテルを交わすと、ボッタスとの差もあっという間に縮め56周目にパス。
残るルクレールとの差は、この時点で約5秒。
10周の間にルクレールとの差を詰め、背後に着くと、68周目の3コーナーでインを突きオーバーテイク
このとき、アウト側にはらんだフェルスタッペンは、ルクレールを押しだす形となりレース後もペナルティの有無について審議となった。

歓喜の表彰台

71周のレースはフェルスタッペンがトップでチェッカーを受けた。
2位のルクレールはもちろん不満顔での表彰台。
そして、この表彰台、レッドブル・ホンダのチーム代表者として、ホンダの田辺豊治テクニカル・ディレクターが表彰台に。
更には2位ルクレールへのプレゼンターとして、かつて第2期ホンダ参戦時に担当エンジニアをつとめたゲルハルト・ベルガーが登場。
トロフィー授与の後、田辺と抱擁を交わした。

レース終了から1時間45分の審議があり、それから約4時間後、正式にペナルティ無しの裁定が下り、フェルスタッペンとレッドブル・ホンダの初優勝が確定した。