TF-NETWORK

日々思うことをつらつらと書き綴る場所です。

F1 2019R4 アゼルバイジャンGP

4回目のアゼルバイジャンGP。

昨年、一昨年と大波乱のレースとなり、今年もどんなレースが繰り広げられるかと期待したが、意外と平穏なレースとなった。

フリー走行の3セッションを圧倒的な速さを見せたルクレールは、予選Q2でまさかのクラッシュ。
決勝は10番手グリッドからのスタートとなった。

ポールポジションは、最後の最後でトップタイムを出したボッタス。
2位にハミルトン。3位にベッテル。4位にフェルスタッペンで5位にはペレスが入った。

 

----

 

決勝レースは、スタートでメルセデスの2台が並び一瞬緊張が走るが、ボッタスがトップを守りきるとその後はメルセデス2台のランデブー走行。
結局最後までこの順位を譲ることなく、4戦連続の1-2フィニッシュ。
F1の新記録らしい。
1992年のウィリアムズは?と思ったが、第4戦でパトレーゼがリタイアしているため、開幕からの1-2は3戦連続がこれまでの最高記録。

3位はベッテル。最終的にはメルセデス勢の3秒ほど後でのゴールとなったので、1スティントのソフトタイヤの扱いに苦しまなければ、あわよくばメルセデスの前に出られたのかもしれない。
しかし、レース後のベッテルは「タイヤが暖まらなくて苦しみ、タイヤが暖まり始めると今度はオーバーヒートに苦しんだ」とコメントしており、ワーキングレンジ(タイヤが最も有効に作動する温度の範囲)が著しく狭いのかもしれない。
ミディアムタイヤではそれほど問題にならないのに、ソフトタイヤで苦しむのも、今シーズンのフェラーリの特長か。
いや、ルクレールはそれほどソフトタイヤに苦しんでいないようなので、二人のドライバーのセッティングの好みが乖離しているのかもしれない。

メルセデスはそのような欠点はなく、どのような環境でもそれなりの速さを見せている。
一方のフェラーリは、状況によっては圧倒的な速さを見せるが、コンディションの変化でペースが低下してしまう場面が目立つ。

一方のルクレールはミディアムタイヤでのスタートとなり、路面温度の高い序盤は速さを見せるものの、路面温度が高いと摩耗が激しいソフトへの切替タイミングが難しく、予選順位も響き、5位フィニッシュとなった。
ソフトタイヤへの交換が遅れたことによる不幸中の幸いは、ファステストラップによる1ポイントを獲得できたことか。

このレースで全4台に新スペックを投入したホンダエンジンを搭載するレッドブルトロロッソ
レッドブルのエース、フェルスタッペンは予選4位からのスタートで決勝も4位でゴール。
スタートではレーシングポイントのペレスに前に出られてしまったが順位を取り戻した。
まだメルセデスフェラーリとの争いに絡むには地力が足りない。

ガスリーはフリー走行中の車検を行わなかった(見落とした?)ため、予選結果剥奪というペナルティを受け、ピットレーンからのスタート。
着々と前のクルマを1台ずつ交わし、最終的には6位まで順位を上げたところでドライブシャフトが破損してリタイア。
リタイアは残念だが、フェルスタッペンに次ぐ6位までポジションを上げており、落ち着きを取り戻し、順当な結果を出せるようになってきたのは、この先の不安を払拭させてくれたと言って良いだろう。次戦以降に期待ができる。