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スーパーフォーミュラ 2019 R1 SUZUKA

2019年のスーパーフォーミュラが開幕した。

スーパーフォーミュラ開幕戦の予選は、ナカジマレーシングの若手ドライバーの1-2となった。
牧野任祐(まきのただすけ)がデビュー戦でポールポジションを獲得。
2位にはこちらも今回がスーパーフォーミュラデビューのアレックス・パロウ。
フリー走行から好調だったのはパロウの方だったが、Q3で0.029秒というわずかの差をつけて牧野が逆転ポール。

その後ろには昨年のチャンピオン山本尚貴
4位にはヨーロッパから戻った福住仁嶺が並んでいる。
トヨタ勢トップは5位の関口雄飛。以下、山下健太、平川亮、小林可夢偉国本雄資と続き、10位に無限ホンダの野尻智紀と続いている。
昨年最後までチャンピオンを争ったニック・キャシディは12位、2016年のチャンピオン石浦宏明は14位、レッドブル育成ドライバーで2年連続マカオF3優勝者のダニエル・ティクトゥムは16位、中嶋一貴は19位に沈んでいる。

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決勝レースは、牧野がポールポジションから順当なスタート。
2位は山本が奪うが、パロウ、福住との差はわずか。
2周目にはパロウが2位のポジションを奪い返す。
後方からは関口雄飛が素晴しいペースでオーバーテイクを繰り返し、3周目には山本を抜き3位に。
その後方の平川もそれに続き、インパル勢で3位・4位となった。
その後も山本のペースは上がらない。
平川はまずまずのペースだったが、全体的にミディアム勢のペースは悪く、ソフトとミディアムの差はかなり大きいようだ。

6周目、ニック・キャシディが早めのピットインで給油とタイヤ交換を行う。
結果的にはこれが勝負の分かれ目となる。

9周目にはトリスタン・シャルパンティエ130Rでクラッシュし、セーフティカーが入る。
このタイミングで多くのクルマがタイヤ交換のためにピットイン。
このタイミングで平川亮もマシントラブルでリタイア。

11周目には関口雄飛もピットに戻りレースを終える。
セーフティーカーでのピットインの時点で既に1速、2速を失っていたが、その後5速も失ってしまったとのこと。

12周目にレース再開。
ピットインをしなかった小林可夢偉がトップでのリスタートとなる。
2位には国本雄資、以下、パロウ、牧野、キャシディ、山本尚貴と続くが、再スタート後にはパロウが2番手に上がる。
13周目には先ほどのピットインでソフトタイヤに替えた山本尚貴が国本を抜き4位に。

15周目、デグナーの飛び込みで中嶋一貴にハリソン・ニューウェイが接触して2台ともコースアウト。
2台まとめての回収には時間がかかるので、再びセーフティカーとなる。

18周目に再スタート。1コーナーから2コーナーにかけて小林可夢偉とアレックス・パロウのサイドバイサイドのバトルとなるが、何とか小林がポジションキープ。
しかしその直後、パロウがスローダウン。S字でマシンを止めるが止めた位置が悪く、三度セーフティカー。
パロウはタイヤのナットに問題があったとのこと。

22周目にレース再開。
この時点でも小林はまだタイヤを交換していない。この時点でミディアムに替えるには残りラップ数が多すぎる。
今からミディアムに替えても、ソフトタイヤを履く上位に対して、タイヤ交換のロスタイムを取り戻すだけのタイムは出せないであろうし、このままソフトではタイヤ交換義務を果たせない。この3度目のSCで実質的に小林は詰んでいた。
結果論にはなってしまうが、やはり1回目のSCでタイヤ交換しておき、2回目のSCでソフトに戻すのがソフトスタート組の最善の戦略であったのだろう。
2位を走るキャシディはソフトタイヤに交換済みで、小林は直接のバトル相手ではないため、再スタートに際しては車間を空けタービュランスの影響を受けないようにしていた。
その後方は、山本尚貴、牧野、野尻、山下、大嶋、坪井、マルケロフの順。
牧野と野尻はミディアムタイヤ、それ以外はソフトタイヤとなっている。
タイヤ未交換は小林と10位の国本のみ。

27周目、牧野がスプーンコーナーの出口で曲がりきれずにクラッシュ。
こちらもパロウと同様ホイールナットの問題だった模様。
ポールポジションからのスタートだったのにもったいない・・・。

これで4度目のセーフティーカー
小林可夢偉はまだピットに入らない。

31周目に再スタート。
トップは小林のまま、2位以下はキャシディ、山本、山下、野尻、大嶋、坪井、マルケロフ、福住、ティクトゥムまでが10位。
ここからは大きな順位変動なく、ファイナルラップの1周前に小林可夢偉がようやくピットイン。
小林はこのピットインで10位まで順位を落としてしまう。

優勝はニック・キャシディ、2位には山本尚貴と、昨年の最終戦の続きのようなトップ争いとなった。
3位には山下健太。4位には着実に順位を上げた野尻智紀
5番目にフィニッシュした大嶋和也はSC中の追い越しで30秒のペナルティとなり12位となった。
5位にデビュー戦で無事入賞のルーキー坪井翔。
6位に国本雄資、7位にルーカス・アウアー、8位にダニエル・ティクトゥムが入り、ここまでがポイント獲得となった。

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